Removed the dust entered the LCD screen of the KENWOOD car navigation system.
1. 機種 & ホコリの状態
自宅のGE8フィットに2018年9月に取り付けたケンウッド製のカーナビですが、液晶画面の隙間にホコリが入ってしまいました。
機種はMDV-Z704です。
どうやらケンウッド製にはよくあることのようです。
もうちょっと拡大してみます。
このほこりは表面に付着しているのではなくて表面の透明樹脂カバーとその奥の液晶画面の間に侵入しているものです。
フロントパネルを完全に開いてみると一面にホコリが付着しています。
なぜここに付着するのか、液晶の隙間に侵入したことと関係があるのかはよくわかりません。
しばし眺めて構造を理解します。
フロントパネルの正面下側の左右はネジで固定されています。
上の左右はピンが出ていてそれぞれ溝にはまってガイドされながら上下します。
本体側からフロントパネルにつながっているのはFPCが1ヶ所だけです。(FPC: フィルム状のケーブル)
これなら本体を外さなくてもフロントパネルだけ外して清掃できそうです。
2. フロントパネルの取り外し
まず下側左右のネジを外します。
上の左右のピンはミゾに差し込まれていますが、かなり隙間があるので少しひねるだけでミゾから外せます。
下のネジを外し、上のピンをミゾから外した後、フロントパネルをうつ伏せにする感じで倒すとFPCが見えます。
保護フィルムは両面テープで止まっていて、裏側(緑の基盤側)にはスポンジが貼られています。
この保護フィルムの両面テープを剥がして外します。
基板に接続されているFPCを外します。
黒いストッパー(回転式)を持ち上げてそっと引き抜けば外せます。
ストッパーを上に持ち上げるときは少し力が必要ですが、それ以外のFPC周辺は優しく扱った方が良いです。
下の写真のようにフロントパネルが分離できました。
3. フロントパネルの分解
フロントパネルさえ取り外せれば車から出て落ち着いて室内作業ができます。
さっそく分解していきます。
上3本、左右2本のねじを外してスチールのカバーを外します。
続けて下2本のネジを外して黒い樹脂パネルを外します。
基板に取り付けられている4枚のFPCを丁寧に外します。
外し方はフロントパネルと本体を分離した時と同じです。
FPCを取り外したら緑の基板の四隅のネジを外して基板と液晶部分を分離します。
4ヶ所のネジは基板上に数字がプリントしてあるのでわかりやすいです。
次に表側の下の出っぱっているスイッチ部分を外します。
小さなネジ4本と両面テープで固定されています。
FPCが裏側に通っているので静かに抜きながらスイッチ部を分離します。
再度裏返し、FPCに気をつけながらスチールのブラケットを外します。
上に乗っている黒いフィルムを外します。
銀色の部分が液晶になります。
液晶とその周囲の黒い樹脂カバーの間に今回取り除きたいホコリが溜まっています。
けっこうしっかりはまっているのでケースオープナーを使って取り出します。
今回のような分解作業の時の良き相棒が以前にも何回か紹介している下の写真のツールです。
ビットの種類が多く、グリップも使いやすいです。 ケースオープナーも入ってます。
これが一つあると色々な場面で助かります。
3. ホコリの除去
取り除きたいホコリが見えます。
液晶部分と透明樹脂カバー裏側のほこりや汚れをきれいに取り除きます。
はさまっていたホコリがなくなりました!
分解の逆手順で組み立て直します。
4. 確認
すっかりきれいになりました。
ちなみに写真に写っている細かいホコリは表面についているものです。
開閉動作も良好です。
本体とフロントパネルが比較的簡単に分離できたことと、ちょうどいいツールを持っていたので予想していたより短い時間で作業できました。
半日は掛かるかと思っていましたが、ゆっくり作業した割には1時間半くらいで完了できました。
5. 余談 -音が良さがお気に入りのKENWOODナビ-
ところで私はKENWOODのナビはナビ機能よりも音質の良さが気に入っています。
私がひとりで乗るのでしたらナビは取り付けずに1DINのカーオーディオを選ぶところですが、家族も運転するので残念ながらそうはいきません。
選ぶ際、どうせ買うなら音質を売りにしているメーカーを選んでみようと思ってKENWOODを購入したらすっかり気に入ってしまったという訳です。
音質の良し悪しは個人の感じ方によるのでここでは話題にしませんが、このMDV-Z704は購入してから4年が経ちました。
現行機種のラインナップや液晶サイズもだいぶ変わったようです。
最新機種はさらに進化しているのでしょう。
2DINに入る2023年モデルの上位機種はMDV-S710になるでしょうか、使用してみたいものです。(完)