Removal of discoloration of stainless muffler
1. 今回はステンレスマフラーの焼け取り
キツネ色に変色したマフラーは古さを感じさせられます。
専用クリーナーで磨いたところ、見違えるほどきれいになりました。
![stainless-muffler-1](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7079A-1-1024x677.jpg)
2. 使用したクリーナーは有名なステンマジック
ヨシムラのステンレス製マフラー用焼取クリーナー "ステンマジック" を使用しました。
バイクの世界では超有名なクリーナーのようです。
定価2,200円なので試しに使ってみるには決して安くないです。
液性は酸性、成分は研磨剤・溶剤と書いてあります。
中身は比較的柔らかく、ふたを開けて横にしておくと出てきてしまいます。
匂いは少々きついかもしれません。
![stainless-muffler-2](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7103A-1024x538.jpg)
3. 装着しているマフラーについて
タナベのHyper MEDALIONです。
既にカタログ落ちしているのでスペックなどは不明です。
プレリュードにはこのHyper MEDALIONのほかに純正、柿本改、MLSを装着したことがあります。
Hyper MEDALIONの自分の感想は音は乾いた控えめですが、乗っていて非常に気持ちがいいです。
爆音好みの方には物足りなさを感じるかもしれません。
スペックとしては材質はSUS304、出口外径はφ100だと思います。
出口の寸法を実際に測定してみるとφ101.6mm、肉厚1.5mmでした。
内側に溶接線があります。
使用パイプの規格は恐らく JIS G3446 機械構造用ステンレス鋼鋼管 SUS304TKC の φ101.6 x 1.5t と推測します。
テールとサイレンサーの接合部にはきれいなTIG溶接のビードが見えます。
4. 最初は水洗いから
クリーナーで焼けを落とす前に水洗いをして泥汚れなどを落としておきます。
サイレンサーの出口寄りの方が焼けているのがわかります。
逆にフロント側はあまり焼けていません。
![stainless-muffler-3](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7099A-1024x499.jpg)
5. ステンマジックで磨き作業
さっそく磨いていきます。
ボロ布にステンマジックを少量付けて磨きました。
![stainless-muffler-4](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7104A-1024x581.jpg)
すこし擦っただけで本当に焼けが取れました。
凄いです!
![stainless-muffler-5](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7105A-1024x624.jpg)
底面にJASMAのプレートがスポット溶接で取り付けられています。
異材溶接はしないと思うので、プレートも同材質のはずです。
JASMAプレートの茶色に見える部分は焼けではなくて錆のようです。
"もらい錆"もあると思いますが、どちらかというとサイレンサーとプレートの隙間に起きた隙間腐食だろうと思います。
ステンレスも錆びにくい材質ですが、錆びない材質ではありません。
隙間が原因で不動態皮膜が破壊されたのでしょう。
雪国なので冬場は融雪剤に晒されますし、さらに海の近くなのであまり良い環境ではないです。
![stainless-muffler-6](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7112A-1024x542.jpg)
ステンマジックは研磨剤も入っているので期待しつつ磨きました。
下の写真はまだ磨き途中ですが、こんなにきれいになります。
![stainless-muffler-7](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7117A-1-1024x609.jpg)
テールとサイレンサーの溶接接合部のビード部に焼けが残っています。
出来るならビードの焼けも取りたいところです。
![stainless-muffler-8](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7106A-1024x532.jpg)
溶接ビードはデコボコしているので、歯ブラシを使いました。
![stainless-muffler-9](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7110A-1024x569.jpg)
溶接クレーターのところに少し色が残っていますが、一応満足いくレベルです。
![stainless-muffler-10](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7122-1024x768.jpeg)
最後は水洗いなどでステンマジックを取り除くこととなっていますので水で軽く擦って流します。
![stainless-muffler-11](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7133A-1024x395.jpg)
テールの出口内側は煤で真っ黒でしたが、ここもステンレスの地肌を出しました。
6. 磨いた結果、新品の様になりました。
ちょうどこのタイミングで職場の同僚が訪ねてきました。
開口一番、「マフラー変えたの?」でした。
新品と見違えるほどきれいになったということですよね。かなり嬉しい一言です。
いや、焼けが酷かったから磨いたんだよって説明すると、こんなにきれいになるものなのかって驚いていました。
車のカスタムについては私の師匠のような人なのでとても嬉しかったです。
![stainless-muffler-12](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7130A-1024x571.jpg)
![stainless-muffler-13](https://3rd-prelude.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_7139A-1024x515.jpg)
こんなに簡単に焼けが除去できるのですからヨシムラのステンマジック、恐るべしです。
費用対効果を考えれば決して高くないと感じました。
マフラー磨きだけではもったいないのでキッチンの鍋でも磨いてみようと思います。(完)