平成のはじめの頃、ちょっとした輸出仕様パーツのブームがありました。
オシャレなホンダ車に小技を効かせてあいつのクルマ、チョッと何か違うんだよなって周りから見られたい諸兄はS.P.Iの広告で欲しいパーツを探していました。
当時私の愛車は前期型BA5でした。
30スカイラインに乗っていた隣のクラスのA君(阿部君だからほんとにA君)には、「後輪はなあ動くんじゃねえよ、動かすんだよぅ!」っていつもいじられていましたが、
ある時珍しく真顔で私に「横のレンズ替えないのかよっ」って話し掛けてきました。
何それ?って顔の私に「カタログ見てないのかよっ!」とヒントを一言。
輸出仕様のことなんか全く知らない私はこれがきっかけで急に興味津々になっていくのでした。
家に帰って何冊かあるプレリュードのカタログをくまなく探すとあるではないですか。
真っ赤な110型の引き締まった顔がヨーロッパの町並みの中で一際目立っています。
そして右下に印刷されている「Photo:輸出仕様車」の文字。
ここで自分の100型との違いを目を皿のようにして探した訳です。
- フロントポジションランプの色が違う。
- モールが真っ黒で銀のラインが無い。
- ワイパーにフィンが付いてるぞ。
- (あと、当然左ハンドルだ)
自分の100型のボディカラーはマディソンブルーパール(濃紺)でした。なのでウィンカーレンズとフロントポジションランプは明るいオレンジ色でした。
普段から濃紺に明るいオレンジという色の組み合わせがどうにも許せなかった私はウィンドウ用のスモークを貼り付けてオレンジを目立たなくさせていました。
その後110型のレンズがスモークオレンジなのに気がついてベルノで取り寄せましたが、元々オレンジ系が嫌だったので、ヨーロッパ仕様のスモークレンズを見て虜になりました。
今と違って情報は雑誌やカタログ程度でしたが、杉並のホンダツインカムが取り扱っていることが分かり、わざわざ出向いて買ってきました。
クリアレンズのパーツが世に出回る前でしたので、スモークレンズは斬新でした。 個人的にはクリアよりもスモークのほうがむしろ好きですが。
当時の私の100型の写真です。
フロントポジションランプはヨーロッパ仕様なのでコーナーライトはありません。
でもUS仕様ならばソケットが取り付いて光るんです。やっぱり光らせたくなるんですよね。
穴を開けて光らせるようにしたのですが、しばらくするとレンズの内側が溶けてしまったってオチ付きでした。(写真に溶けた跡が写ってます)
今では新品は手に入らなくなってしまいました。
前期型に乗っていないくせに時々ヤフオクやeBayで見掛けると欲しくなります。 しばらくは見てニヤニヤできます。
このレンズへの思い入れは別格なんです。