changed the thermo switch
1. これまでの記事
早いもので、前回の確認から1ヶ月半くらい経ちました。
冷却水の確認
Reconfirm the amount of coolant. 再度エア抜きをしてから1週間ほど経ったので、冷却水の状態を確認します。 その間、何回か短い距離を走行しています。 朝イチでエンジンは冷 ...
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相変わらずエアコンを稼働させない状態ではクーリングファンは動きません。
エアコンを動かせばクーリングファンは動きます。
2. サーモスイッチとは
冷却水の関連には同じような名前の部品がいくつかあります。
サーモスイッチはラジエーターに取り付けられていて、冷却水がある設定された水温になるとスイッチが入ります。
スイッチが入るとクーリングファンが作動を始め、ラジエーターを冷やします。
ラジエーターが冷やされてある設定された水温になればスイッチが切れます。
冷却水温によってスイッチがON/OFFしますが、ONの温度とOFFの温度は同じではなく、ある程度のヒステリシスがあります。
ちなみにエンジンに近いサーモスタット近辺には水温センサーやサーモユニットが取り付いています。
それらはスイッチではなく温度センサーです。
測定した冷却水温を、それぞれ水温センサーはECUへサーモユニットは水温計へ送っています。
でもサーモスイッチと水温センサーって見た目そっくりです。
3. サーモSWの配線•カプラの確認
クーリングファンが動く時点でサーモスイッチ(以下サーモSW)より手前のコード類やカプラに問題は無いはずです。
念のため、サーモSWを短絡させて動作することを確認しました。
短絡と言ってもカプラの端子にコードを挿しただけです。
短絡させれば即座にクーリングファンは動き出します。
ということで、サーモSWの動作不良が濃厚です。
4. サーモSWの交換
別の社外品のサーモSWに交換してみました。
冷却水をラジエーターから抜き取る作業をすると、時間も手間も掛かります。
今回は手抜き作業です。
サーモSWを外しただけでは大して冷却水は流れ出しません。
排出はされますが、そんなに勢いよくドバドバとは流れ出しません。
冷却水を抜く時に排出を早める為にラジエーターのドレンコックを緩め、さらに上のラジエーターキャップも同時に開きます。
ですがドレンコックを開いただけではあまり勢いよく排出されないのと同じです。
一瞬芸の如く交換出来ました。
5. 交換したサーモSWの動作確認
エンジンを掛けて交換したサーモSWの動作確認をします。
キッチン温度計と100円ショップのじょうごで確認しました。
下の動画では0:30あたりでクーリングファンの作動を始め、0:54に停止します。
結果は以下の通りです。
【確認結果】
クーリングファン作動開始温度:94℃
クーリングファン作動停止温度:89℃
サービスマニュアルのサーモスイッチ作動温度と今回測定した冷却水の水温は厳密には違うので単純比較できないかもしれませんが、傾向を確認するには十分です。
【サービスマニュアル】
サーモスイッチ作動温度(ON):87-93℃
サーモスイッチ作動温度(OFF):83℃以上(ヒステリシス2℃以上)
動作を見ていて感じたことは、
・もっと早くクーリングファンが動き始めて欲しい
・もっと長い時間クーリングファンが動いていて欲しい
ということです。
今まで取り付けていたサーモSWはどんなに待ってもクーリングファンが回ったことはありませんでした。
今回のサーモSWは温度がやや高くてもスイッチが入る訳ですから以前のものよりずっとマシです。
純正部品が手に入らない現状、もっと早く長く動作させたければローテンプサーモSWを取り付ける方法があります。
3rdプレリュード用のローテンプサーモSWなどある訳ないので、転用出来そうな他車種用のものでも探してみようと思います。