Installation of low temp thermo switch.
1. これまでの記事
前回はサーモスイッチ(SW)を別の社外品に交換してみました。
サーモスイッチを交換してみた
changed the thermo switch 1. これまでの記事 早いもので、前回の確認から1ヶ月半くらい経ちました。 相変わらずエアコンを稼働させない状態ではクーリングファンは動きません。 ...
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クーリングファンは動くようになり、状況は以前より改善しました。
しかし作動温度が純正SWより高いため、もっと低い温度で作動するローテンプのサーモSWを探すことにしました。
2. ローテンプサーモSWの流用記事を発見
ローテンプサーモSWを探していたところ、みんカラにジェイズレーシング製品の流用記事を見つけました。
kbt様、参考にさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
ちなみにkbt様のプレリュードはオリジナルのフロントバンパーと4灯式ヘッドライトが目を引くとてもクールなBA4です。
さてジェイズレーシングのオフィシャルHPに行くとホンダ車12車種向けのローテンプサーモSWがラインナップされています。
いずれも作動開始温度は80℃、作動停止温度は75℃です。
形状は3rdプレリュードのスイッチとは違いますが、ラインナップされているものはどれも同じような形状です。
早速適当な車種用のスイッチを購入してみました。
3. ローテンプサーモSWの加工
購入したジェイズレーシング製ローテンプサーモSWの取付ねじサイズはM18 x P1.5 のようです。
ピッチが1.5なので細めねじですね。
プレリュード用のねじサイズはM16 x P1.5 なのでひとサイズ大きいです。
万力に挟んでダイスでサイズダウンしました。
M18だとしても材質は柔らかい真鍮に見えるので、削り始めれば簡単に加工できるだろうとタカを括っていました。
ところがなかなか食いつかないし、ねじ山がいくつ残るんだろうって心配になってきました。
結局出来上がったのは4山程度。
ねじの機能を果たすのか心配です。
Oリングは元々M18に付いていたものを使うつもりです。
ラジエーター側の取付座面の寸法は余裕がありそうなので、このOリングとシールテープでうまくシールしてくれることを祈ってました。
漏れなければOKという考えです。
4. ローテンプサーモSWの取り付け
今回も冷却水を抜かずにサッと交換します。
交換後です。
ねじ込みの六角部の外径が純正SWより大きいのでスパナが入らず、SW本体に当たって傷が付いてしまいました。
取り外した社外品は作動はしましたが、作動温度が満足いくものではありませんでした。
残しておくと後々良品かどうかわからなくなるのですぐにゴミ箱行きです。
5. ローテンプサーモSWの作動確認
次にエンジンを掛けて作動確認をします。
まずはねじ部を加工して取り付けたローテンプサーモSWに漏れが無いかです。
これが見事に漏れ無しでした!
そのまま水温計が上昇するまで15分くらい暖気運転を続けます。
急に水温計が上がり始めたので徐々にサーモスタットが開き始めたことが分かります。
作動温度の80℃を過ぎてもクーリングファンが動きません。
87℃になってようやくファンが動いた音がしました。
クーリングファンが動いたのは1分にも満たない短時間でした。
84℃でファンが停止しました。
その後は84〜86の範囲を維持するようにクーリングファンが頻繁に作動/停止を繰り返していました。
目的の温度に下がるまで連続運転するのではなく、比較的頻繁に動作をON/OFFしながら温度を下げていく感じです。
6. 作動確認の結果
今回の確認結果とこれまで使用した社外品の測定温度の比較です。
メーカーの商品説明の作動温度とは測定条件が違いますので必ずしも一致はしないと思います。
ですが、結果は満足いくものでした。
ローテンプサーモSWの商品説明
作動開始温度:80℃
作動停止温度:75℃
今回の取り付けたローテンプサーモSWの実測温度
作動開始温度:87℃
作動停止温度:84℃
これまで使用した社外品の実測温度
作動開始温度:94℃
作動停止温度:89℃
それ以前に使用していた社外品の実測温度
作動開始温度:作動せず
作動停止温度:作動せず
しばらくはこの状態で運転を続けたいと思います。
ようやくひと安心できそうです。